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フィナンシェの販売個数で世界一。海外にも進出する「アンリ・シャルパンティエ」蟻田剛毅氏が初めて語る「事業承継」における「父」と「自分」

アンリ・シャルパンティエ

父と子 創業者と社員

約50年前、父が開業した15坪の喫茶店「アンリ・シャルパンティエ」。デパートへの出店を足掛かりに高度経済成長の時代に乗る。現在は海外にも支店を出す年商200億円超の中堅洋菓子・パンの製造小売を手掛ける会社だ。その中興の祖が4代目の蟻田剛毅氏。創業者の長男。2011年、父の逝去により36才の若さで社長に就任。以来12年、増収増益を維持。純資産、現預金ともに上場できる基準にまできた。
そんな蟻田氏だが、元々は家業を継ぐことなど考えていなかった。創業者の父とは正反対の道を歩んでいた。父の会社にアルバイトとして中途入社した蟻田氏は、父を、そして会社をどう見たのか? 父(創業者)がもつエネルギーはどう受け継がれ、どう昇華されたのか?
父が他界して約10年経ったいま、「受け継いだもの」を蟻田氏に語っていただく。

家業に対する想い それは知らずのうちに

急成長してゆく父の商売を横目で見ていた学生の蟻田は「この会社(父の会社)は自分が経営陣として参画できる規模の会社ではないな」と思ったという。当然、実家を継ぐイメージなど毛頭なかった。蟻田氏は関西学院大学を卒業後、電通に入社して家業とは違う道を歩み始めた。しかしそこで偶然にもスイーツの仕事に携わり、父の元に戻ることを決断する。会社員生活を10年送った後に選んだ好きな道、現場での仕事に充実感はあったが、やはり経営側に立つ覚悟は相変わらず持てなかった。しかし、父が癌を患い、社の業績も急激に悪化する中で・・・。

最期は 父(社長)から
息子(後継者)へ託された

「(意見の衝突はあったが)キミの言ってたことにも一理あるかもしれない」
「いまの会社は僕の思い付きを実現するための会社だ。株式会社とは言えない」
「リバイバルプランをつくる。一緒に手伝ってもらえないか?」

株式会社 シュゼット・ホールディングス
菓子・パン類の製造・販売  兵庫県西宮市
1969年、初代、蟻田尚邦氏が芦屋の地で喫茶店を創業。百貨店の「そごう」出店をきかっけに洋菓子メーカーとして成長。主要ブランド「アンリ・シャルパンティエ」は国内92店舗、海外5店舗。フィナンシェの販売個数では7度のギネス記録(世界1位)を樹立。2022年現在、売上高200億円超、従業員420名。

フォーラム3 映像 
こんなことがわかります

  • 短編1(約13分)
    シュゼット・ホールディングス様 歴史

  • 短編2(約11分)
    親族間の事業承継は難しい!?

  • 短編3(約11分)
    洋菓子業界の動向は?

  • 短編4(約11分)
    成功のポイントは?

  • 短編5(約12分)
    質問への回答

  • 短編6(約8分)
    質問への回答

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感想&質問&回答コーナー

  • 事業承継手続時に先代からのやり方を変えた点や社内体制構築変更などで苦労された点があれば、それをどのように打開していったかを含めてご教示頂ければと思います。

  • 父の理念を忠実にやっています。お菓子を媒介として世の中に幸せや喜び驚きを作り出す会社です。そのためにはやり方は変えていく会社です。しかしデパートで成功してきた期間が20~30年続いたので「何も変えないのがシュゼットです」という社員も多くいました。オーナー家としては「やり方は変えていく」と思いがあるのですが、社員は「デパートが一番」と思っているのです。つまり、社員が見てきたことと社長(創業家)が歩んできた真実が異なっているのです。歴史を語れる社員が少なくなってきている中、様々な視点から事業をどう展開していくかを今も苦労しているところです。

  • 息子はいるが、安定した職についているので継いでくれるかわからないし、気持ちを確認したこともなく、訊くのもこわいという言われる経営者の方の相談が多くあります。

    蟻田様の決断を促した、先代社長様からのアプローチ方法や言葉等があれば教えていただきたいです。

    (30年以上前に大学に通学する際、芦屋で途中下車してオレンジクレープシュゼットを楽しませて頂いて以来のファンです)

  • 私は自分からお願いした立場なので、ずばりの答えになはらないのですが、父がすごく楽しそうにやっていたことが私の動機でした。ですから父親や母親の仕事って楽しそう、と思わせることが大事なのではないかなあと思います。私自身も息子にそう見えるようにふるまっています(笑)。

  • 昔からいらっしゃった方、職人さんなど、先代についていらしゃった方とのコミュニケーションで工夫されていることはございますか?

  • ベテランの方に「これまでどうやって成功されましたか」を最初に聞くのは大切だと思います。会社が成長し、変わっていく中で自分の居場所に不安を覚えているベテランの方も多いのです。そういう方は「私の話も聞いてください」というキモチもあります。お話を聞いてみると私の知らないこともありますし、私がお願いしたいこととの接点も見つかります。ベテランの方の成功談を聞くことは大事だと思います。

  • 事業承継の成功のポイントはどのあたりだったと思いますか?

  • 成功のポイントは父にありました。会社の歴史とともに「オーナーに悪い情報は入らないしくみができあがってしまうこと」を父は察知したのかもしれません。父がリバイバルプランという型をつくり、私のために整理してくれたように思います。本当に感謝するところです。

令和4年 1月27日(木) 
ウェビナーが終了しました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
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制 作
 中小企業基盤整備機構
協 力
 株式会社シュゼット・ホールディングス 関係者の皆様

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令和3年度 コンテンツ

事業承継フォーラム1:

取引先や社内からも応援される親族内事業承継事例

村田発條株式会社(創業108年)、8代目から9代目へ計画中。
映像公開中

事業承継フォーラム2:

知っていると知らないとでは大きな違い。

国の「事業承継推進施策」をわかりやすく紹介します。
映像公開中

事業承継フォーラム3:

フィナンシェの販売個数で世界一。海外にも進出する「アンリ・シャルパンティエ」
蟻田剛毅氏が初めて語る「事業承継」における「父」と「自分」

映像公開中

事業承継フォーラム4:

令和4年度、国の最新施策を明快に解説。

映像公開中

事業承継フォーラム5:

第三者承継事例紹介。

新型コロナウイルス「まん延防止等重点措置」に伴い、取材・撮影を延期いたします。公開時期が決まりましたら適宜お知らせいたします。本サイトにあるメルマガ登録もよろしくお願いいたします。

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独立行政法人
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